人と仕事PEOPLE & FIELDS
映像技術スタッフ
決められた「正解」がないからこそ、
MAミキサーの仕事は
面白く、難しい。
決められた「正解」がないからこそ、MAミキサーの仕事は面白く、難しい。
仕事以外の夢:日本中を旅して写真を
撮りまくりたい!
仕事内容
私は現在、映像コンテンツの音声を編集する「MAミキサー」という仕事をしています。普段からよくTV番組やCM、映画などを観ている人でもあまり聞きなじみのない職種かもしれません。
具体的な作業としては、撮影スタジオなどで収録された出演者の音声やナレーション、音響効果担当が付けてくれた音楽や効果音など、作品づくりに必要な「音」のすべてを取り扱い、それらの音を最適に組み合わせるMIX(ミックス)という作業を経て、最終的にテレビなどでオンエアできるように仕上げていきます。私自身は入社時から主にテレビのバラエティ番組を担当していて、7年目の現在は週2本ほどレギュラー番組を任されています。
IMAGICA Lab.を選んだ理由
大学で映像系の学部の録音分野を専攻していたので、将来は映像業界で仕事がしたいと思っていました。就活と卒業制作の時期が重なって忙しい中、たまたま就職部の掲示板で募集要項を見つけたことがきっかけになりました。
IMAGICA Lab.のことは知っていて、目が止まったのだと思いますが、ある意味、運命だったのかもしれません。MAという仕事については、今から思うとあまり理解できていませんでしたが、音に関係する仕事がしたいという思いが強かったので、応募しようと決心しました。
私の仕事 or 部署は、ここが面白い!!
MAミキサーの仕事は「これが正解」というものがありません。ある程度ミキサー個人の判断や感覚に任されているので、同じ番組を担当していても人によって仕上がりが違ってきます。それがこの仕事の面白さであり、難しいところでもありますね。
私の場合、バラエティ番組を担当することが多いので、とにかく面白い番組にたくさん出会うことができました。作業中、思わず笑ってしまうこともありますよ。仕事をするにあたって心がけているのは、常に視聴者の目線を忘れずに、面白い番組にしようということ。私が担当した番組を観た人から「面白かったよ!」と声をかけられた時に、仕事のやりがいを実感しています。
仕事をしてきて『一番うれしかったこと』は?
うれしかったことはたくさんありますが、一番印象に残っているのは私が担当した番組の放送中に先輩ミキサーから連絡があり、「MIXがすごくいい感じだよ」とほめられたことです。
IMAGICA Lab.では、入社時にいくつかの現場を見学した後、アシスタントとして様々なジャンルの番組を先輩と作業し、経験を積んでいきます。この見習い期間に先輩から機材の操作や仕事の進め方などを学び、スキルアップして昇格試験に合格することでミキサーとして独り立ちできます。私のことをほめてくれた先輩には1年目の右も左も分からない頃から本当にお世話になったので、その時はとてもうれしかったですね。また、ある特別番組でその先輩と並んでエンドロールに名前が載った時もすごく感慨深かったです。
新人時代の苦労や失敗談
学生時代に卒業制作などを通してある程度、音声の録音や編集について知識は持っていましたが、実際に現場に入るとMA作業に使う機材の種類も多く、オペレーションを覚えるだけで大変でした。やっと覚えたと思っても翌年には新しい機材に入れ替わっていることもありました。
現在は業界の主流であるProToolsというシステムをメインに使っていますが、最新技術を常に吸収していかなければならないですが、その中でも新人時代に苦労して覚えた知識の基礎は確実に今も活かされていると思います。