シチズン時計株式会社『CITIZEN ATTESA』CM制作においてACES 2.0を適用したワークフローを構築

株式会社IMAGICA Lab.(本社:東京都品川区、代表取締役社長:青田匡史、以下当社)は、この度、シチズン時計株式会社『CITIZEN ATTESA(シチズン アテッサ)』のCM制作において、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス(以下 Imagica EMS)と連携のもと、最新の色空間管理規格であるACES 2.0を適用したワークフローを共同で構築し、作業を実施いたしました。

シチズン時計株式会社『CITIZEN ATTESA』
【シチズン アテッサ】最上位ムーブメントF950 を搭載したフラッグシップモデル

Imagica EMSとの共同検証で、最新ワークフローのリスクを排除
『CITIZEN ATTESA』のCMはフルCGで制作されております。本作品では特にシネマティックかつ繊細なトーンが求められたため、当社はImagica EMSのグレーディングチームと連携し、最新のACES 2.0をワークフローに適用いたしました。
CG制作で使われた従来のACES 1.1フッテージから、当社のFlame(Ver.2026)、そしてImagica EMSのDaVinci Resolveへとデータが渡る際の「ソフトウェア間の見え方の相違」というリスクを共同検証で事前に排除し、シームレスな連携を実現。当社のクリエイティブ力とImagica EMSのカラーグレーディングを最大限に発揮し、お客様の求める高品質な映像をスピーディに仕上げることが可能となりました。

ACES 2.0が実現する「シネマティックで繊細な表現」
ACES 2.0は、従来の1.1と比較してダイナミックレンジや色再現性が大幅に向上しており、特にハイライトの粘りと暗部の微妙な色の分離に顕著な効果を発揮します。当社がACES 2.0で合成したデータをImagica EMSが受け取りグレーディングを行うことで、従来は難易度の高かったシネマティックで繊細な階調表現を引き出すことが可能になりました。最終的にRec.709/BT1886に変換する際も、ACES 2.0の広いダイナミックレンジで緻密にグレーディングした階調表現が維持され、意図通りの美しい仕上がりを実現しています。

当社とImagica EMSの連携の特長
ACES 2.0で実現した、当社とImagica EMSが培ってきた高度な技術力を組み合わせた連携には、以下の特長があります。

・一貫した色管理(カラーマネジメント): 制作から仕上げまで、ブレのない色基準での作業が可能
・高いデータ互換性・精度: 異なるソフト間でのデータ互換性が向上し、技術的なリスクを排除
・国際基準準拠の高品質納品: 国際基準に準拠した成果物をスピーディに納品

特に今回のようなシビアなトーン調整が求められる映像では、両社の専門性を統合することで、従来よりも高い完成度を実現することが可能です。

当社とImagica EMSはこれからも、最先端の技術とグループ内のノウハウを駆使し、制作現場の課題解決とクリエイティブの創出をサポートしてまいります。