
人と仕事PEOPLE & FIELDS

映像技術スタッフ
現実ではありえない
画を作り出すことが仕事です。
仕事以外の将来の夢:海の綺麗な温暖な島で余生をすごす
仕事内容
私は、映画・ドラマ・CMなどの映像作品の実写映像やCGを組み合わせて画作りを行う「コンポジット作業」を担当しています。
作品を作りあげるうえで、実際に撮影することが難しいシチュエーションがあった場合に、様々な映像素材を組み合わせて監督が望む画を作りあげていきます。例えば、大きなビルが爆発するシーンでは、実際のビルを爆発させることは難しいので、撮影した実際のビルの映像に対して、グリーンバックで撮影した役者さんの映像や、CGデザイナーが制作した壊れたビルの破片や周囲を漂う煙、爆破の際に生じる光のフレアといったいくつもの素材を合成していき、実際にその場で爆発が起こっているような画を作っていきます。
多くの素材を合成する場合は、仕上げの作業が円滑に行えるよう、映像の撮影方法について演出部や撮影部と事前に打ち合わせし、ときには撮影現場にも足を運びながら撮影方法を提案することもあります。
IMAGICA Lab.を選んだ理由
学生時代は3DCGでキャラクターやアニメーションの制作を行っており、CGに携わる仕事に就きたいと考えていました。ただ映像全般に興味があったため、テレビ、映画、CM、ゲームなど、自分が具体的にどの分野で働きたいのかを決めかねていました。就職活動中様々なCGプロダクションについて調べているうちにIMAGICA Lab.にもVFXを取り扱う部門があると知りました。業界研究を深める前でしたが、テレビ番組や映画のクレジットで社名を目にしたことがあり、多様な映像制作に携わっていると認識していたため、入社してからでもじっくりと自分がやりたい分野を検討することが出来るのではないかと考え、入社を決めました。入社後の数年間は、バラエティを主としたテレビ番組のCG制作とコンポジット作業に従事していましたが、現在では映画やドラマ等のCG・実写案件を担当しています。

私の仕事 or 部署は、ここが面白い!!
多くの素材を合成していくことで、現実ではありえない画を作り出すことができる点です。
実際には何も起きていない背景映像に対して、グリーンバックでの撮影素材やデザイナーが制作するCGやエフェクトを組み合わせることにより、壮大な世界に生まれ変わらせることができます。
単純に素材を合成していくだけだと、ひとつの画として馴染まず、あからさまに合成だと分かってしまう画になるので、色の調整や合成方法を工夫し、試行錯誤しながら仕上げます。最終的に仕上がった画に対して監督が納得してくださり、かつ、視聴者にCGや合成だと気づかれないクオリティで納品できたときが一番嬉しい瞬間です。
コンポジターの仕事は0から1を生み出すものではないものの、多くのスタッフが作り上げた素材を、それぞれ良さを引き出しながら、ひとつの映像にまとめ上げるというとても重要な役割を担っています。
新人時代の苦労や失敗談
入社3年目頃、自分でも「仕事に慣れてきたな」と過信していたときでした。ちょっとした操作のミスで、誤って先輩の作業していたデータを消してしまいました。幸いにも、納期に余裕がある案件であったため、先輩に作業をやり直してもらい、お客様へご迷惑をおかけせずに済みましたが、先輩には負担をかけることになりました。それまでもデータの管理については気をつけていましたが、僅かな気のゆるみからミスが生じ、関係する方に迷惑をかけてしまうのだと気づきました。その出来事以後、データの移動や整理を行う際は、細心の注意を払うようになりました。データの管理に関しては、注意「しすぎる」ということは決してないのだと心に刻んだ出来事でした。